【剣盾シングルS12】ラオスウツロファイヤー【最終レート2018/242位】
目次
はじめに
はじめまして,そうでない方はお久しぶりです.クーシーです.今回は,ポケモン剣盾シングルS12において最終レート2018で,自分の中で満足のいく結果を残せたので構築を紹介したいと思います.
構築経緯
- 冠の雪原で新登場したポケモンの中で,見た目も性能も気に入ったガラルファイヤーを1つ目の軸にすることにした.逆上による高火力と特殊アタッカーと相性のいいダイマ技を活かすため,ねむカゴ型のダイマアタッカーとした.
- ダイマを使わない崩しとしてこだわりアイテムが強いと思った.そこで,ガラファイを通す上で鬱陶しいバンギやウツロに強く,一致技の通りがいい鉢巻ウーラオス(連撃)を2つ目の軸にすることにした.
- この2匹だとサンダーが非常に重かったので,飛行や電気を半減にしつつ後出しされやすい地面タイプにも打点を持っているライコウを採用した.また,テッカグヤに対して身代わりを置くのが強いと思ったので,食べ残しを持たせた身代わり瞑想型にした.
- 相手の初手ダイマで崩し切られるのが嫌だったので,ストッパーにもなれビーストブーストで切り返していける襷カミツルギを採用した.
- なんとなくミミッキュを採用した.ミミッキュを使った経験があまりなく,アッキや各種木の実は使いこなせる気がしなかったので,呪のお札を持たせた.命の珠は他のポケモンに持たせたかった.
- ここまでのポケモンが全員エースバーンより遅いので,最後にドラパルトを採用することにした.地面タイプがいなくレジエレキを呼びやすいため,初手の壁貼りを逆手に取れるよう竜舞すりぬけ型にした.と見せかけて壁張りレジエレキなんていなかったのでランドの威嚇に強いクリアボディにした.
- サンダーにライコウを後出しすると珠ダイジェットが半分近く入ってしまいこちらのダイマを強制される上に,ダイマを切った後の展開もよくなかった.そのため,ライコウをより特殊耐久の高いウツロイドに変更してパーティが完成した.
- このパーティで2000は達成したが,環境の変化に着いていけず溶かしてしまった.クッションポケを採用していないため初手ダイマに崩されることが多かったので,最終日前日にパーティを調整し,襷をドラパに持たせることにした.
- 襷がなくなったのでツルギにはこだわりスカーフを渡し,ミミには余っていた命の珠を持たせた.
個別紹介
ファイヤー(ガラル)@カゴの実
特性:逆上
性格:控えめ
努力値:H204 B4 C132 D28 S140
実数値:191-×-111-150-149-128
技構成:燃え上がる怒り/暴風/悪巧み/眠る
調整
H:16n-1
B:端数(A168珠エースバーンのダイジェット+キョダイカキュウを最高乱数2連以外耐え)
D:C161カプ・レヒレのダイフェアリー確定耐え,C172ポリゴン2の冷凍ビーム2耐え
C:余り(ダイジェット+逆上発動ダイジェットでダイマエースバーン確定)
S:ダイジェット1回で最速アーゴヨン抜き
うまぶり調整ねむカゴガラルファイヤー.ダイマでHP2倍,ねむカゴでさらに2倍で実質4匹分なので最強.瀕死寸前から全快する姿はまさに不死鳥.こいつにダイマを切ることが多く,ほとんどの相手に対してこいつを通すのが最も太い勝ち筋.
がっつり耐久に振っていて素の特攻は心許ないが,悪巧みや逆上,ダイアークがあるので火力不足は感じなかった.カバやラグのあくび展開に対してカゴの実を盾に悪巧みを積むことができたり,逆上+ねむカゴを低リスクの積み技のような感覚で使えるので,立ち回りの安定感が増した.うまく立ち回ればハピラキすらも突破できることがあった.
サンダーが非常に多くそれに強いウツロやバンギも多いと環境的には逆風が強いが,構築の軸になれるだけのパワーは感じた.サンダーくらいなら後出しされる際に悪巧みが積めていれば対等以上に殴り合うことができる.
この調整は本当に使いやすかったので,ガラファイの調整を探していた人にはぜひ使ってみてほしい.
ウーラオス@こだわり鉢巻
特性:不可視の拳
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:175-182-121-×-80-163
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
試合をぶっ壊してくれる崩し屋.鉢巻水流連打で崩壊スタンを組んでくれている人もたまにいて,かなりのイージーウィンを生み出してくれた.
基本的には初手に出して,数値受けが成立しない火力を押し付けていく.Dがペラペラなこと以外は文句なしに強かった.ウツロの草結びで落ちるとは思わなかった.
何よりミミッキュを皮ごと貫けるのが偉すぎる.エスバやウツロも少し削れていればアクジェで縛れる.
最初は蜻蛉返りではなく雷パンチだったが,撃ちたい場面が特になかったので変更した.雷パンを撃ちたいのはレヒレくらいだが,半分削るよりも蜻蛉で有利対面を維持しつつガラファイウツロツルギ等で抜いていった方が強いと思った.
ウツロイド@パワフルハーブ
特性:ビーストブースト
性格:臆病
努力値:H84 C172 S252
実数値:195-×-67-169-151-170
技構成:メテオビーム/ヘドロウェーブ/草結び/身代わり
調整
H:余り
C:BBでSが上がる最大値
S:極振り
BBでSが上がるメジャーな調整のウツロイド.後出しされやすい鋼に何もできないことだけが欠点.鋼以外の対面で撃ったら死ぬという条件でいいからマジカルフレイムがほしい.
サンダー対策としてライコウと入れ替わりで採用した.ライコウはライコウで強かったが,サンダーに後出しするポケモンではないと感じた.
パワハメテビは非常に強力だが1試合で1回しか撃てないという欠点がある.その欠点を身代わりを採用することでいくらか軽減できるので使いやすかった.ポリ2の冷ビ程度なら身代わりを残すこともできる.
ガラファイとウツロをバンギで見ようとしている相手に対して削りを入れるために草結びを入れた.中盤以降はテッカグヤをほとんど見なくなったので10万ボルトの必要性は感じなかった.
締めに出てくるフェローチェが重いのでステルスロックも欲しかった.しかし,立ち回りの安定感を考えると身代わりは外せなかった.
84も努力値が余っていれば何か調整できそうな気はするが,計算が面倒臭かったのでHに振った.
ミミッキュ@命の珠
特性:化けの皮
性格:陽気
努力値:H4 A252 S252
実数値:131-142-100-×-125-162
技構成:ゴーストダイブ/じゃれつく/影撃ち/剣の舞
調整
H:余り
A:極振り
S:極振り
相手にすると強いのに自分で使うとどうしたらいいかわからないポケモン.
どうしても止められなさそうなポケモンがいるときや対面選出をしたいときに選出していた.しかし,ほとんど選出することはなく完全にベンチウォーマーとなってしまった.
ゴダのせいで負けた試合があったらシャドクロにしようと思っていたが,どちらがいいのか結局よくわからなかった.
選出したら無難に仕事はしてくれたが,この枠にもっとふさわしいポケモンは世界のどこかに必ずいると思う.
カミツルギ@こだわりスカーフ
特性:ビーストブースト
性格:陽気
努力値:H4 A252 B4 D28 S220
実数値:135-233-152-×-55-172
技構成:リーフブレード/スマートホーン/聖なる剣/ギガインパクト
調整
H:余り
A:極振り
B:余り
S:最速ウツロイド抜き抜き(準速エースバーン抜き)
BBしたウツロやスカーフノラゴンを止めるためのスカーフカミツルギ.元々は襷だったが,ドラパに襷を奪われた関係でスカーフに変更した.スカーフと襷は一長一短だが,パーティ的にはスカーフで助かったことが多かった.特に,襷だとスカーフノラゴンに後出しできないが,スカーフだと後出しできるのが大きかった.USUMで1番好きなポケモンなので,久しぶりに一緒に戦えてよかった.
レヒレへの後出しを安定させるために少しDに振っている.かなり役に立ったので気に入っている調整.このポケモンを採用してからスカーフレヒレに怯える夜を過ごさなくてよくなった.
サンダーやエスバなどの環境トップに弱いのは使いづらいが,出しどころを見極めれば活躍してくれる.半減でも受け出ししづらいゴリランダーに非常に強く,グラスフィールドで草技の火力も上がるのが地味に嬉しかった.
ドラパルト@気合いの襷
特性:クリアボディ
性格:意地っ張り
努力値:A252 D4 S252
実数値:163-189-95-×-96-194
技構成:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/蜻蛉帰り/竜の舞
調整
A:極振り
D:余り
S:極振り
初手ダイマに崩されるのが嫌だったので,元々は珠だったが襷に変更した.竜舞→ゴダで相手がダイジェットをしていてもダイマターンを枯らすことができる.レヒレ等の苦手なポケモンに引いてきたら,蜻蛉でウツロやツルギに回す.
他のポケモンとの兼ね合いもあるが,フェローチェのいないパーティにはほとんど先発させられるレベルで使いやすかった.
ポリ2レヒレの並びでドラパを見ているのも多いが,そういったパーティにはガラファイやウツロが刺さることが多い.
選出と立ち回り
基本選出
++
基本選出というか,シーズン中盤までは結果としてこの選出になることが多かった.しかし,終盤に大流行していたサンダーノラゴンに弱い.基本的にはガラファイをダイマエースとして運用する.
初手はほぼウーラオスから入る.有利対面ならそのまま火力を押し付けていく.
相手の初手に出てきやすいポケモンでラオスが不利なのは,レヒレサンダードラパあたり.初手のレヒレはスカーフが怖いのでウツロに素引き.サンダーもウツロに素引き.ドラパの場合は竜技でガラファイを削られたくないので,後攻蜻蛉でガラファイを出す.
その後はガラファイで積んだりウツロの身代わりメテオビームを絡めながら崩していく.ナットレイは99%選出されてウツロイドに後出しをしてくるので,ガラファイで起点にしていた.
対サンダーノラゴン
or@2
初手はドラパかウツロか,出せるならラオス.基本的にはウツロに対して出てくる鋼を起点にガラファイで積んでいく.
対受けループ
+()から2匹
ドヒドバンギ@1の選出をされることが多い.
ガラファイかツルギを通す.バンギラスを削り切ってガラファイを通すか,ツルギでナックルを積みまくる.
対レジエレキ入り
+()から1匹+()から1匹
行動保証で攻めるならツルギミミ.火力で崩しにいきたいならウツロ.ラオスとガラファイの同時選出だけはやめた方がいい.
ドラパがレジエレキと対面したら積極的に竜舞を積んでいく.
重いポケモンやパーティ
サンダー
鋼の翼持ちは切ってる.
先にダイマを吐かせるか,先に悪巧みを積めていればガラファイで勝てる.
こいつがいると絶対にラオスを初手に置かないといけない.
襷を削る手段が殴るしかないので,ラオスの体力をちゃんと管理するかジェットやBBでSを上げて上から2回殴る.
イバンがうざい.
さいごに
冠の雪原でいわゆる準伝説ポケモンが解禁され,スペックの高いポケモンでパーティが組めたり,以前よりもサイクルが回しやすくなったりでとても楽しいシーズンでした.また,環境の移り変わりが激しく流行ポケモンが毎週のように変わっていたのも面白かったです.
そんな中で目標にしていたレート2000からの1勝を達成できたので,個人的には満足しています.本当はシーズン終盤まで2桁にいたこともあり,あわよくば上位も狙っていたのですがプレイングの雑さ等もあり難しかったです.また1歩ずつ強くなっていけばいいと思うことにします.
来シーズンはおそらくほとんどポケモンができないので,レンタルパーティを公開しておきます.気になった方はぜひ使ってみてください.
レンタルコードは「0000-0005-TKRH-Tj」です.
最後にはなりますが,ここまで読んでいただきありがとうございました.
質問等はTwitter:@CuSith_gameまでお願いします.
【剣盾シングルS10】カメニンフノクスヘラ火力重視積みリレー【最終レート2002/334位】
目次
はじめに
はじめまして,そうでない方はお久しぶりです.クーシーです.鎧環境はほとんどプレイしていなかったのですが,S10は環境に大きな変化があるということで復帰しました.そんな中で,久しぶりにレート2000を達成できたので構築記事を書きました.最終順位は334位でした.
構築経緯
S6で使用していた積みリレーが手に馴染んでいたので,その時の軸であったカジリガメ・ニンフィア・オノノクスから構築を組み始めた.
新たな積みアタッカーとして,状態異常に強い根性ヘラクロスを採用した.
この4匹はシーズンを通して固定だったが,残りの2匹は色々と試行錯誤しながら潜っていた.
ソクノウォーグルや,ゴツメモロバレル,スカーフ水ロトム,輝石サイドンなどを採用したが,どれもしっくり来なかった.ウォーグルなんかはまあまあよかったけど,さすがにパッチラゴンがきつすぎた.
最終的には,クッション枠としてオボンウインディとゴツメナットレイに落ち着いた.
個別紹介
カジリガメ@気合の襷
特性:すいすい
性格:陽気
努力値:H44 A212 S252
実数値:171-162-111-×-88-138
技構成:諸刃の頭突き/アクアブレイク/岩石封じ/ステルスロック
調整
H:A182ウーラオスの水流連打+アクアジェットをそれなりの乱数で耐え
A:H161ホルード確定1発
S:極振り
ステロ枠.基本的には初手に出してステロを撒き,諸刃を撃って退場する.今一信用の置けないポケモンだったけれど,なんだかんだでほとんどの試合はこいつから始まる.
マリルリやアシレーヌを7割以上削れる諸刃の火力は,このパーティではそれなりに重要.陽気ではあるが,岩封+諸刃で大抵の等倍相手なら相打ちに持っていける火力はある.
ドヒドやナットに何もやることがなくなった時に,Bダウン狙いのやけくそアクアブレイクも地味に役に立つ.
ウーラオスはほとんどインファイトを打ってきたので,耐久調整はあまり活きなかった.珠水流連打をほぼ耐えるので役に立たなくはないが,素直にAS振り切りでもいいと思う.
体感的ではあるが初手での被ダイマ率が高い.ダイジェットを撃たれづらいので,相手の初手ダイマに対して自分より遅い相手にはステロ+諸刃か岩封,速い相手には岩封+ステロor諸刃で安定して仕事ができる.
シーズン中盤に諸刃外しにイラついて命中回数を数えたら,65/80でなんならちょっと頑張ってるくらいでした.怒ってごめんなさい.あと,諸刃を撃つときに「諸刃で工藤」とかしょうもないこと言ってごめんなさい.
ニンフィア@食べ残し
特性:フェアリースキン
性格:控えめ
努力値:H180 B236 C20 D4 S68
実数値:193-×-115-146-151-89
調整
H:16n+1(食べ残し効率最大)
B:無振りアーマーガアのアイヘ残飯混み2耐え
C:1瞑想マジフレでH181D136ナットレイ確1
S:無振りアーマーガア+2
あくびでの起点作りと瞑想による崩しを担っていた.体感選出率1位.この構築で最も重要なポケモンで,現在のASローマにおけるヴェレトゥのような存在.少し前ならナインゴラン.攻守に渡りよく働いてくれたし,ニンフが仕事できたかどうかで勝敗が決まると言っても過言ではない.瞑想を積んでいくのかあくびで起点を作るのかの選択が重要.自分はそれをミスって,あくびしとけばよかったなってことが多々あった.
場合によっては,先にエースで暴れてからニンフで詰める方がいいこともある.
DLC前に育成した調整なので少し環境に合ってなかったかもしれないが,そこまで気にならなかった.ハッサムを意識するなら防御に振り切ってもいいかもしれない.
ここだけの話,天然ピクシーと対面した時は,マジフレを撃ちつつ適度にあくびも挟んでいくとかなり嫌がらせができる.
ニンフにダイマックスを切ることも多いが,ダイフェアリーがノクスともヘラとも相性が悪いことだけが唯一の微妙なところ.
オノノクス@命の珠
特性:型破り
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:151-199-111-×-90-163
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
物理の積みエース1匹目.アシレやマリルリが多く選出しづらかったが,そんな時でも選出するくらいには信頼を置いていた.ASローマで言うジェコ.
ダイマックスをしなくても素早さを上げられるので,2枚目のエースとして選出することもあった.ダイアースとダイスチルは耐久を底上げすることができ,舞った後の殴り合いにも強かった.
ミミッキュは消えたが,天然勢を貫けたり,ハードロックドサイドンと殴り合えたり,ロトムに地震が撃てたり,型破りの恩恵は大きかった.
S6からの変更点として,格闘打点が欲しい場合はヘラを選出するのでインファの代わりに地震を採用した.また,火力を求めてドラゴンクローではなく逆鱗にした.
シーズン中盤にはラムやロゼルなどを持たせたこともあったが,結局は珠の火力に戻ってきた.ウーラオスやダイマパッチを舞わなくても持っていける火力を知ると,珠以外の持ち物は考えられなくなる.
冠の雪原ではマルチスケイルカイリューが登場するらしいが,一致弱点を突ける型破りとして今後も長く活躍してくれそうな気がする.
最近Zガンダムを見返したので,舞う時は「舞うアー・ファラオ」って言ってた.
ヘラクロス@火炎玉
特性:根性
性格:陽気
努力値:H28 A252 B28 D4 S236
実数値:159-172-99-×-116-148
調整
H:8n-1,火傷ダメージ最小
A:剣の舞インファでHB特化アーマーガア15/16の乱数1発
B:ダイマックス状態でA152パッチラゴン@命の珠の燕返しを15/16で耐え,A192ガラルヒヒダルマのフレアドライブ+火傷ダメを15/16で耐え
D:余り
S:準速95族抜き
物理の積みエース2匹目.爆発的な火力と状態異常耐性を武器に受け崩しの役割を担っていた.採用当初は受けループ相手に選出できればいい程度に考えていたが,思いの外選出しやすかった.
根性前提ではあるが,インファでHBカビゴン確1,剣舞インファでリザードン確1アーマーガア高乱数1発くらいの火力.カジリガメの岩封が入っていれば,ポリZくらいならヨプの実も気にせずダイナックルの餌にしていける.
鬼火ゲンガーを剣舞ジェットで起点にしていけるのはかなり優秀だと思う.こご風と怖い顔はやめてください.
火力は十分足りているので少し耐久に振った.これによって勝てた試合が何回かあったのと,立ち回りに安定感が出るので振ってよかったと思う.
ガラルマタドガス意識でどくどく玉にした方がいいという説もあるが,火炎玉の方がかっこいいから火炎玉にした.被ダメージの差も地味ながら大きいとは思う.
一致ジェット使いが減っていたのは追い風だが,たとえ不一致だろうとジェットが擦れば終わる.それ以外は使ってて楽しかったし強かった.
ダイアースを撃つときの相手をなめくさった顔がくせになる.
ウインディ@オボンの実
特性:威嚇
性格:図太い
努力値:H252 B252 D4
実数値:197-×-145-120-101-115
技構成:火炎放射/バークアウト/鬼火/朝の日差し
調整
H:極振り
B:極振り
D:余り
ハッサム・アイアント・アーマーガア・エアームドが出てきませんようにとベンチからお祈りしていた.今期はウーラオスやパッチラゴンなど受けられないポケモンが多く,クッションとしては使いづらかった.鬼火やバークアウトで起点を作っていく動きがメインだった.
一瞬だけ鉢巻きウインディに変えた時期もあったが、即3連敗したので元に戻した.
ナットレイ@ゴツゴツメット
特性:鉄の刺
性格:のんき
努力値:H252 B252 D4
実数値:181-114-201-×-137-22
技構成:ジャイロボール/パワーウィップ/やどりぎのタネ/ステルスロック
調整
H:極振り
B:極振り
D:余り
クッション枠兼2匹目のステロ撒き.ウーラオスの水流連打に後出しして,ゴリゴリ削りたいと思ったけどそうそう上手くはいかなかった.ナットを起点にされてサイクル崩壊することが多く,あまり上手に使ってやれなかった.
選出と立ち回り
基本選出
++(or)
ほとんどの構築に対してはこの選出をした.最終日は全部この選出をして1500位くらいから18勝7敗だったので,結局これが正解なのかもしれない.中途半端にサイクルを回すよりは無理やりにでも舞った方が勝てる気がする.
カメでステロを撒いて,ニンフであくびして,エースで舞って勝つのが基本戦術.それが理想だけれど,カメが相手の初手と殴り合った後エースに暴れてもらい,最後にニンフで詰めるという展開も多かった.
ダイマをしなくても竜舞で素早さを上げられるノクスと,舞わなくてもダイナックルで火力を上げられるヘラで微妙に動き方が違うのが面白かった.
オノノクスとヘラクロスのどちらを選出するかの目安だが,型破りが有効な場合や初速の差が重要な場合,物理と殴り合う展開になりそうな場合(ヌオー,ピクシー,ヒヒダルマ,マリルリ入りなど)にはオノノクス,状態異常耐性や格闘打点が欲しい場合(モロバレル,ゲンガー,カビゴン,ナットレイ入りなど)にはヘラクロスを選出していた.どちらのエースも積むことさえできれば有利不利を覆せるポケモンなので,絶対に選出できないということはほとんどなかった.しかし,スピンロトム入りにだけはヘラクロスを選出してはいけない.
対壁展開
基本的にはニンフで時間を稼いで壁を枯らす.頃合いを見てエースで積んでいき,壁を無視して殴る.
バタフリーは1回も選出されなかった.相手の初手ダイマをカジリガメで削り,こちらのエースを展開していく.後攻の尻尾トリックはニンフで受けて,あくびやマジフレ等で嫌がらせをしつつエースを再展開する.トリックをエースで受けつつロンゲを突破して,ニンフで詰めていく方が強かったかもしれない.
サイクルを回して行きたいとき
+(or)+(or)
ニンフとクッションでサイクルを回しつつ,頃合いを見てエースで舞う.もしくは,エースに暴れてもらいニンフを通しにいく.
対受けループ
(or)++
ニンフで起点を作り,ヘラとノクスで舞って殴る.起点を作らなくても舞えそうならカメでステロを撒いておく.状態異常に強いヘラと天然を無視できるノクスで役割集中すればなんとかなることが多かった.
重いポケモンやパーティ
あくびで流せない.初手が多いのでできるだけカジリガメで削っておきたい.
初手に出されて身代わりソウルビートで終わり.
初手の鉢巻ウーラオス(連撃)
カジリガメを無償突破される.オノノクスでうまく起点にしたい.
天敵.
さいごに
今期は使用率上位のポケモンが使用禁止となった影響で,積みエースの選択肢が増えたので積み構築としては追い風だったと思いました.また,相手のパーティにも今までは見なかったようなポケモンがいたりして,シーズンを通して楽しむことができました.
構築としては未完成もいいところなので,来期は残りの2匹をもう少し煮詰めたいと思います.
相手のダイマックスの切り返しに襷を使いたいのに,起点作りに襷を使ってしまっているところが大きな欠点だと感じました.あと,単純に構築が前のめりすぎて搦手への対応がしずらいのも難しいところです.
最後にはなりますが,ここまで読んでいただきありがとうございました.
質問等はTwitter:@CuSith_gameまでお願いします.
【剣盾シングルS6】カメニンフノクス積みリレー【最終レート2013/374位】
目次
はじめに
はじめまして,そうでない方はお久しぶりです.私生活が忙しかったのと3月末から離島に移住していたので,S3以降はポケモンから遠ざかっていました.一応私生活の方も落ち着いて,久しぶりにレート2000を達成したので構築を紹介したいと思います.
構築経緯
久しぶりのポケモンで環境も全くわからなかったので,以前から使いたかった積みリレーを使うことにした.
まず,積みエースをミミッキュで止まらず3タテ可能な火力を出せる珠オノノクスにした.
次に,あくびでの起点作り役兼積みエースとして食べ残しニンフィア,ステロ枠として襷カジリガメを採用して基本選出の3体が決まった.
残りの枠には,いつも使ってた竜舞バンギラスとアシレーヌに強そうなカットロトム,炎枠のリザードンを採用した.
最終日前日までこの6匹で潜っていたが,大きく溶かしてしまった上にほぼ基本選出しかしていなかったので,アーマーガアとカビゴンを入れて基本選出で苦手なポケモンを少しでも牽制してもらえるようにした.
相棒のバンギラスはバンギラフィックバレーに預けてきた. きっと強くなって僕のピンチに駆けつけてくれるはず.
個別紹介
カジリガメ@気合の襷
特性:すいすい
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:165-167-111-×-88-138
技構成:諸刃の頭突き/アクアブレイク/岩石封じ/ステルスロック
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
ステロ枠.少し珍しい襷カメ.相手にピン差し雨エースを警戒させられてると思う.実際にダイマックスしても弱くはないし諸刃の火力もいい感じ.個人的に積み構築のステロ枠に求めているのが,ステロ・S操作・自主退場までは必須で,さらにプラスアルファの強みがあることで,カメはそれなりにハマっていた.初手での被ダイマ率が比較的高く,タスキで耐えて諸刃で自主退場することで相手の思い通りにさせない動きができた.ドリュやホルードと対面することが多かったが,ドリュには岩封ホルードにはアクブレから入っていた.
実はステロ枠は最初に1900行くまでネンドールだったけど,使いこなせなかったのでこいつになった.
ニンフィア@食べ残し
特性:フェアリースキン
性格:控えめ
努力値:H180 B252 S76
実数値:193-×-117-143-150-90
調整
H:16n+1(食べ残し効率最大)
B:極振り
S:無振りアーマーガア+3
今期のMVP.あくびでの起点作りが主な役割だが,積みエースとしても十分すぎる仕事をしてくれた.アマガラインで調整してるポケモンを抜けるよう気持ち多めにSに振った.一致ダイスチル以外は大抵の攻撃を1発は耐える.基本的にあくびで起点を作ってオノノクスで舞えるように立ち回ったが,ニンフで詰められる試合も多かった.特に,ドリュやカビのいないパーティ対しては動かしやすかった.食べ残しの特殊ガルドくらいだったら意外と勝てる.ラプラスに対して,ダイサンダーを撃たれても,マジフレでターンを稼ぎつつ起点も作れるのがえらい.
オノノクス@命の珠
特性:型破り
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:151-199-111-×-90-163
技構成:ドラゴンクロー/インファイト/アイアンテール/竜の舞
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
舞って殴るだけの簡単なお仕事.ミミッキュで止まらない積みアタッカーとして採用した.素で舞える対面は多くないのでうまく起点を作ってあげる必要があるが,珠の火力は凄まじく数々の3タテ劇を演じてくれた.インファは地震と選択だが,竜舞が積めない時でもドリュやカビ等を餌にダイナックルで火力を上げられるのが便利だった.6匹ともオノノクスより遅いようなパーティもそこそこいるので使い勝手はよかった.ビルドアマガくらいなら,舞ってダイナックルでなんとかなることが多かった.舞ったこいつが明確に止まるのは,ダイマアシレーヌ,ギルガルド,エルフーンらへん.
アーマーガア@オボンの実
特性:ミラーアーマー
性格:わんぱく
努力値:H252 B252 D4
実数値:205-107-172-×-106-87
技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め
調整
H:極振り
B:極振り
D:余り
竜舞ドラパルトがきつかったので,最終日前日にクッションとして突っ込んだ.直感で入れたが,こいつの安定感は流石で,ニンフとサイクルを回して色々できた.一応積み技持ってるし,積みエースってことでお願いします.ビルドブレバ型の方がいいと思うけど持ってなかった.
カビゴン@突撃チョッキ
特性:厚い脂肪
性格:意地っ張り
努力値:A252 B252 S4
実数値:235-178-117-×-130-51
調整
A:極振り
B:極振り
S:余り
ボックスにいたので,アシレーヌを牽制できるといいなくらいの気持ちで最終日前日に突っ込んだ.あまり選出しなかったが,こいつを入れてからはレートが安定した.カビゴンどうすんのみたいな選出をよくされたので,もっと出せばよかった.弱くはないけどパーティには合ってないと思う.
リザードン@鋭い嘴
特性:サンパワー
性格:臆病
努力値:B4 C252 S252
実数値:153-×-99-161-105-167
技構成:火炎放射/エアスラッシュ/ソーラービーム/奮い立てる
調整
B:余り
C:極振り
S:極振り
非キョダイマックス個体.名目上はオノノクス・ニンフィアに続く第三の積みエース.いまいち使い方がわからずあまり選出できなかったが,たまに出すと活躍した.アマーガアとかギルガルドに睨みをきかせるために入れていた.最初はエースバーンだったが,火炎ボールをあまりに外すのでどうしてか聞いたら「急にボールが来たので」と言っていたので,リザードンと交代した.積み構築としての体裁を保つために奮い立てるを採用していたが,正直スカーフの方がよかったと思う.アイアントがいる時にはなるべく出すようにしていた.
選出と立ち回り
基本選出
++
おそらく7割くらいはこの選出.上位6匹で組みましたみたいなパーティに強めなのがいい.基本的にはカメでステロ撒いて,ニンフであくびして,ノクスで舞ってたら終わる.カメがよっぽど刺さってる時以外は諸刃で自主退場してもらって,ニンフであくびループにはめる.場に出てる相手がナット以外の鋼ならノクスでダイナックルから入る.きついポケモンがいても,きついポケモンがいるなあって思いながらこの選出をしてた.きついポケモンをカメとニンフで削ればノクスが通るので,案外それでなんとかなったりならなかったりする.相手にエルフーンがいたらなるべくニンフは温存したい.
対受けループ
+(or)@1
オノノクスかリザードンで1匹落として後はアーマーガアでTODする.落とせなかったら降参する.体感的にはそんなに悪くない勝率だったと思う.
オノノクスがどうしても選出できない時
+@1
この2匹でサイクルを回しながら,カジリガメかリザードンをエースにしていた.もっとサイクルを回したい時だけカビゴンを選出していた.
重いポケモンやパーティ
普通にやってれば展開できるけどひるみ急所でgg.カジリガメにエアスラから入ってくるのが怖すぎる.
基本的にオノノクスが止まる.他で削って無理やりオノノクスを通してた.
ほぼ切ってる.リザードンで先にダイジェットを撃つくらいしか勝ち目がないのに,リザードンの使い方がわからず普通に基本選出したりしてた.
さいごに
剣盾で積みリレーを使ったのは初めてですが,やっぱり心は3タテの爽快感を求めていたんだなと思いました.舞ったオノノクスが大暴れしてくれるのは使っていて非常に気持ち良かったです.カジリガメとニンフィアの使用感もよかったので,この3匹は結構いい組み合わせなんじゃないかと感じました.
基本選出に比べて残り3匹の完成度が低くなってしまったのと,オノノクスを信用しすぎていたのが,今期の反省点だと思います.オノノクスに匹敵する積みアタッカーがいたら教えていただきたいです.
QRパーティも公開してるので,遊んでいただけたら幸いです.
QRコードは「0000-0002-F4CT-3R」です.
S7はパワプロ2020前最後のシーズンなので,好きなポケモンでも使ってまったり潜っていきたいと思います.
最後にはなりますが,ここまで読んでいただきありがとうございました.
質問等はTwitter:@CuSith_pokeまでお願いします.
【剣盾シングルS2】雷塵鎧サイクル〜ライボバンギアーマーガア〜【最終264位】
目次
はじめに
ガラル地方の皆さんこんにちは,クーシーと申します.今回は,ポケモン剣盾のシングルバトルS2で最終264位を達成したので,使用した構築を紹介したいと思います.
構築経緯
全部は長すぎるので,最終的なメンバーについてだけ.
前期のパーティが自分的にかなりしっくりきていたので,これを改良していくことにした.
とりあえずマスボまで上げようと思って潜っていたところ,電子レンジこと火ロトムが故障して技が当たらなくなり,保証期間も過ぎていたので,ライボルトを軸に改良していくことにした.火ロトムの代わりをライボルトにした理由は,電気タイプで炎技を撃てるから.スカーフヒヒダルマに対して上からオーバーヒートを撃つために,持ち物はこだわりスカーフにした.
剣盾での相棒枠であるバンギラスと,バンギラスと相性のいいアーマーガアは前期と同じ型で引き続き採用した.
オノノクスはスカーフを奪われ,オトスパスは使用感に飽きが来たので,この2匹はここでパーティから外れることになった.
また,水ロトムが悪巧みを持つようになり,前期使用していたトリトドンでは対処できなくなったので外すことにした.
各種ロトムに強いポケモンとして,ドラパルトを採用した.最初は鬼火電磁波両採用で使用していたがうまく選出できなかったので,一撃の火力を出すためにこだわりメガネを持たせた.
ここまでで相手のパッチラゴンが重かったので,高火力地面タイプとしてホルードを採用した.対面性能を高めるために,気合いの襷を持たせた.
最後に,ローブシンを1撃で倒せるポケモンがいないのとサザンドラのメガネ龍星群がきつすぎたので,ピクシーを採用した.受けループに強くするために命の珠を持たせて,瞑想を採用した.
最終的に前期とは全く違う並びになったが,この6匹でパーティが完成した.
個別紹介
実数値は左からH-A-B-C-D-Sの順.
ライボルト@こだわりスカーフ
特性:避雷針
性格:頑張り屋(臆病ミント使用済み)
努力値:H12 B4 C252 D4 S236
実数値:147-×-81-157-81-170
技構成:10万ボルト/オーバーヒート/ボルトチェンジ/すり替え
調整
H:奇数
BD:余り
C:極振り
S:スカーフ込みで準速2段上昇75族抜き
この構築の軸であるスカーフライボルト.構築経緯に書いた通り,火ロトムと入れ替わりで採用した.火ロトムより優れているのは,素早さが高い点と電気を無効にできる点.特に素早さの差は重要で,ドリュウズやヒヒダルマ,リザードンなどに対して上を取れ,相手が耐久に振っていなければほぼ一撃で倒せる.
その代わり,耐久と火力は負けているので,より慎重な立ち回りが必要になる.後出し性能はほとんどないので,初手の様子見+終盤のお掃除みたいな感じで使っていた.初手でヒヒダルマやドリュウズと対面したら,オーバーヒートを撃つようにしていた.ここだけの話,初手に出てくるドリュウズはどうせ気合いの襷で岩石封じから入ってくるので,オーバーヒート2発で落とせる.耐久の目安としてはA252ドラパルトのドラゴンアローをギリギリ1発耐えるくらい.
各種ロトムとは違い地に足がついているので,ダイサンダーによるエレキフィールドで電気技の火力が上がるのが地味に嬉しい.
最速にする意味があまりないと感じたので少し耐久に振っている.控えめ水ロトムのハイドロポンプやアーマーガアのボディプレスの乱数が割とずれる.105族ミラーなんて神話の世界の出来事なので,Sを下げた不都合は特に感じなかった.
途中まで100族抜きで使用していたが,追い風展開の鉢巻ウオノラゴンの上をとるためにSを伸ばした.
電気炎の技範囲はドラパルトやサザンドラに何もできないが,ボルトチェンジで裏のバンギラスやピクシーに引いて起点にできるので問題なかった.他の技候補もバークアウトくらいしかないので,スカーフの場合はこの技構成以外無いような気がする.たまに火力が無さすぎて10万ボルトを雷にしてやろうかと思うことはあったけど,どうせ当たらないのでやめた.
非常にピーキーな性能をしているが,強い点は以下の通り.
・初手に来やすいヒヒダルマやドリュウズに強い(耐久無振りなら)
・ギャラドスやトゲキッスに対するストッパーになれる(ダイジェットは一回まで)
・苦手な相手からはボルトチェンジで逃げられる
・こだわりすり替えで耐久潰しもできる(守るはNG)
・かっこいい
決して使いやすいポケモンではなかったが,強みは十分に発揮できたと思う.個人的にスカーフ持ちに求めるのが,ダイジェットアタッカーのストッパーになれることとヒヒダルマを上から落とせることで,そこにぴったりハマったのがライボルトだった.
ダイマックスしたら抜群技を1発は耐えるという認識でいたのに,ドリュウズの素地震でダイマックス状態のライボルトが4んだ時は急所かと思った.計算したら普通に確1で泣いた.
バンギラス@ラムの実
特性:砂起こし
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:175-186-131-×-120-124
技構成:ロックブラスト/噛み砕く/瓦割り/竜の舞
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
前期から続投の剣盾相棒枠.弱点保険HA型は絶滅したらしいけど,竜舞型の使用感は前期と変わらず良好だった.もっと増えていいくらいのポテンシャルはあるはず.
素で意地パルシェンを抜ける陽気最速.1舞で最速エルフーン,2舞で最速スカーフサザンドラをちょうど抜ける.多少の火力不足感は否めないが,アイアント抜きに調整しているポケモンも多いため,1舞でその辺を抜けるのは大きいと思う.
アーマーガアのいないパーティに対しては,このポケモン1匹でかなり荒らすことができる.瓦割りを雷パンチにしたらアーマーガア入りにも選出しやすくなるが,壁展開は面倒臭いしダイナックルはあると便利だしでまよいマイマイしている内にシーズンが終わった.
現環境のロトムはSに降っていないことが多く,上から殴れて気持ちよかった.
アーマーガア@オボンの実
特性:ミラーアーマー
性格:わんぱく
努力値:H252 B252 D4
実数値:205-107-172-×-106-87
技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め
調整
H:極振り
B:極振り
D:余り
前期からの続投その2.迷ったらクッションとして選出していたので,過労死寸前だったと思う.
低速アタッカーがアーマーガア抜き調整をしていることもあり,前期より対策が進んでいるように感じた.自慢のアマガ対策に頭を抱えたシーズンでもあった.鉄壁ボディプレスが無難に強いので型は変更しなかった.
アイアンヘッドを飛行技にしているアーマーガアも見かけるが,鋼ポケモンには対フェアリーも兼ねて欲しいのでアイアンヘッドは外せなかった.ギャラドスに挑発を入れられても,ダイスチルで防御を上げられるのは便利.
かなり荒い使い方をしていて,ドリュウズやミミッキュ,ギャラドスに加えてエースバーンを強引に受けさせたりもしていた.
砂かきドリュウズが剣の舞をするとちょっと安心するのは,HBアーマーガア使いあるあるだと思う.
ホルード@気合の襷
特性:力持ち
性格:陽気
努力値:H4 A252 S252
実数値:161-108-97-×-97-143
技構成:地震/のしかかり/岩石封じ/電光石火
調整
H:余り
A:極振り
S:極振り
パッチラゴンに強いポケモンとして採用した.対面性能を高めるために気合いの襷を持たせた.初手に来やすいギルガルドを持ち物に関わらず処理できるのが強い.ホルードの襷はあまり考慮されていないように感じた.
構築段階で,このポケモンにダイマックスを切ることをあまり想定していなかったので飛び跳ねるは採用しなかった.
初手に出して襷を生かして1匹倒し,裏に石火で削りを入れる立ち回りをしていた.ゴーストと電気が無効なので,相手パーティによっては残しておいてもいい.
岩封→地震でH4ミミッキュが確定,のしかかりでH252ロトムが確2,のしかかり→石火でヒヒダルマが確定.
ピクシー@命の珠
特性:マジックガード
性格:控えめ
努力値:H180 B4 C252 D4 S68
実数値:193-×-94-161-111-89
技構成:ムーンフォース/大文字/10万ボルト/瞑想
調整
H:奇数
C:極振り
S:4振りアーマーガア抜き
ローブシンが重すぎたのと,安易なドラゴン技連打で崩されるのが嫌だったので採用した.最終的には受けループ対策もピクシーでしていた.
ニンフィアにしなかったのはアーマーガアにマジカルフレイム以外の炎技を撃ちたかったから.マジックガードでスリップダメージが無効なので,受けループに対して強かった.ステルスロックを撒かれていてもサイクルを回しやすいのも嬉しい.
瞑想+ダイフェアリーかムーンフォース+ダイフェアリーでほとんどのカバルドンが倒せる.ピクシーが刺さっている時は初手から積極的に仕掛けるようにしていた.カバルドンを落とした後に裏から鋼ポケモンが出てくるが,ダイバーンを警戒してダイマックスしてくることが多かったので大抵アーマーガアで受けきれた.
案外脆いので,もう少し火力を耐久に割いても良かったかもしれない.
ドラパルト@こだわりメガネ
特性:すり抜け
性格:臆病
努力値:H28 B4 C252 D4 S220
実数値:167-×-96-152-96-209
調整
H:奇数
C:極振り
BD:余り
S:最速スカーフ75族抜き
エースバーンや各種ロトム,カセキメラに強いポケモンとして採用した.エースバーンにはそんなに強くなかった.ロトムに後出しして,一貫性の高い技を撃つようにしていた.そんなに選出率は高くないが,出した時は600族の名に恥じない活躍をしてくれた.
調整したがり病が発症してしまっているが,ここまでSに振るならもうCSぶっぱで良かった気がする.
途中までソーラービームの枠は10万ボルトだった.あまりにも技範囲がライボルトやピクシーと被っていたので,ダイマックスで水地面ポケモンに撃てるソーラービームに変更した.結局撃つ機会はなかったので,思い切ってダイウォール用の補助技とかもありだったかもしれない.
途中まで鬼火電磁波両採用で広角レンズを持たせていたが電磁波を外したのでこだわりメガネに変えた.メガネをかけても龍星群は外れたので視力の問題じゃないらしい.
選出と立ち回り
取り巻きによっては理想的な選出をできないことも多いので,あくまで参考程度.
基本選出
++
割とバランスがいいと思ってて好きな選出.水アタッカーがいないパーティにはよくこの選出をしていた.初手ライボルトで様子見,アーマーガアをクッションにしつつバンギラスで崩し,最後にライボでお掃除みたいな感じの動かし方.
これを基本として,水・草ロトムがいたらドラパルト,ローブシンがいたらピクシー,パッチラゴンがいたらホルードを誰かと入れ替えていた.
(or)+(++)から2匹
「ミミッキュ?ドリュウズ?知らね,来たら負けだよ.」って時にやる選出.アーマーガアをどうしても出せない時の最終手段.
対カバルドン展開
(or)@2
ピクシーの瞑想→ダイフェアリーであくびを無効にしつつカバを倒し,裏に削りを入れていく.もしくは,他で少し削りを入れた後ラムの実を盾にバンギラスで舞っていく.ライボルトのスカーフが必要なければこだわりすり替えをしてもいい.たまにいるアタッカーカバルドンはかなりきつい.
対サザンガルド
+@1
初手に来やすいギルガルドにホルードを合わせる.襷さえなければ竜舞バンギラスで対処できるはず.なるべくホルードを出したいが,基本選出でもやれなくはない.
対ヌルアント
(or)+@1
上から炎技を撃てるライボルトかドラパルトは絶対選出.ライボルトならタイプ・ヌルの電磁波に後出しして火力を上げられるが,出会い頭に注意.クッションのアーマーガアもなるべく出したい.パーティ相性がいいのか,ヌルアントに負けた記憶はほとんどない.
対壁展開
(or)++(or)
壁役がオーロンゲかドラパルトであるのを前提とする.ライボルトが出せるなら,ボルトチェンジで裏に繋ぐ.オーロンゲが壁ならバンギラス,違うならアーマーガア.ドラパルトの場合は一旦アーマーガアを挟んで,壁を見てからバンギラス出し.ピクシーは上記の2匹に比較的強いので,初手ムーンフォース.頃合いを見てバンギラスで瓦割り.バンギラスが通っていない時にはドラパルトのすり抜けに頼っていた.
対受けループ
+@1
ピクシーに毒々が効かないので,瞑想を積んで崩していた.回復技持ちでサイクルを回せるアーマーガアも選出したい.カビゴンにライボルトのこだわりすり替えが決まればベスト.
重いポケモンやパーティ
鉢巻ウオノラゴン
後出しできるポケモンがいないやばい.だいたい追い風役と一緒にいるやばい.ボルチェンでエラがみが後攻判定にならないやばい.ドラパルトを合わせるかバンギラスかアーマーガアで先に積むかしかないやばい.
インテレオン
ダイマックスされなければ大したことはないが,大抵ダイマックスしてくる.そんなに多いポケモンではないので,当たったら不運だったと思って大胆に立ち回ると意外と勝てたりする.
こいつの完全な対策が思い浮かばないまま誤魔化してたらシーズンが終わった.バンギで先に舞う,アマガのダイスチルで削ってライボで落とす,ピクシーで先に瞑想する,とかでなんとかなることもあったがなんとかならないこともあった.こちらが切り返すにはダイマックスが必須となるので,タイミングをずらされるのが一番きつい.
さいごに
このパーティ最大の欠陥は,相手のドリュウズとミミッキュに受け出せるのがアーマーガアだけであることだと思います.改善策として耐久水などは考えていたのですが,結局変更せず使い続けてしまいました.安定感とは程遠いですが,まあなんとか戦えるくらいの構築ではあると思います.
「こいつライボルトについてだけ語りすぎだろ」と思った方もいるかもしれませんが,ライボルトを軸に1シーズン戦う中で愛着が湧いてしまいました.メガがなくてもそこそこやれると思います.
今シーズンはかなり疲れたので,来期はまったりやっていきたいです.
最後になりますが,ここまで読んでいただきありがとうございました.
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【育成論】受け潰したこがためオトスパス【ポケモン剣盾】
こんにちは,クーシーと申します.剣盾ランクマッチのS2も最終日ですね.ですが今回は,S1の終盤(12月28日)43位及び最終159位を達成した際に使用していたオトスパスを紹介したいと思います.
目次
はじめに
あれは降りしきる雪の中,9番道路で自転車を漕いでいた時のことです.水上に佇む見たこともない青いポケモン.捕まえようと勝負を挑んだのが僕とオトスパスとの初めての出会いでした.周辺のポケモンと比べても明らかにレベルが高く,危うく全滅しそうになったところで命からがら逃げ帰りました.
それから月日は経ち,僕も大勢のトレーナーと同じようにレーティングバトルに興じていました.しかし待っていたのは,耐久ポケモンを突破できないだけの日々.なんとかして耐久ポケモンに地獄の苦しみを与えることができないかと夢の中でも考えていた時のことです.ふとあの雪の日の記憶が蘇りました.
そんな訳で,専用技たこがためで耐久ポケモンに強くて,ドレインパンチで殴り合うこともでき,特性柔軟で麻痺無効な,ガラル地方で新登場した8本足のポケモンを探していたところ,発見してしまいました.
オトスパスです.
型紹介
性格:意地っ張り
持ち物:食べ残し
努力値:H236 A44 S2228
実数値:185-158-110-×-100-91
技構成:ドレインパンチ/たこがため/身代わり/みずびたし
調整
H:4n+1
HB:タイプ一致イカサマを身代わりが15/16耐え
HD:ヌオーのC無振り熱湯を身代わりが15/16耐え
S:無振り70族抜き
強い点
・専用技たこがためが決まれば耐久ポケモンを逃さず倒せる.
・メジャーな格闘弱点ポケモンに対面から勝てる.
弱い点
・ゴーストタイプにたこがためが効かない.
・環境に多いフェアリーや飛行に弱点を突かれる.
解説
オトスパスの専用技であるたこがためという技が非常に強力で,相手の交代を封じる上にターン終了時にBDdownという壊れ効果を持っています.これにより,一度たこがためさえ決めてしまえば,身代わり等でターンを稼ぐことで火力の無い耐久ポケモンはただ死を待つだけの存在になります.効果の発動がターン終了時なので,相手が黒い霧を持っていたとしても常にBDが1段階ダウンした状態にすることができます.身代わりを残しつつ耐久ポケモンを突破し,後続に対しても有利に立ち回ろうというのがこの型のコンセプトです.
アーマーガア周辺で調整している低速ポケモン(ブラッキーなど)の上から身代わりを張るために,かなりSに努力値を振っています.環境に応じて,Sをもう少し下げて耐久に回してもいいと思います.
専用技でこの型のコンセプトであるたこがため,HPを回復できるドレインパンチ,ターン稼ぎの身代わりまでは確定でいいと思います.
自分はラスト1枠にみずびたしを入れていました.みずびたしの主な用途は,ゴーストタイプにたこがためを当てたり,相手の一致技の火力を下げたり,ドレインパンチを等倍にしたりすることです.水単タイプになるため,ドヒドイデが黒いヘドロで逆にダメージを受けたり,ゴーストタイプの呪いがABupSdownになったりします.ただし,ギルガルドとミミッキュは特性が発動するとみずびたしが解除される謎仕様があります.
ちなみにですが,たこがためはミラーアーマーでは反射されません.
他には,あなをほる,ダイビング,地団駄,しっぺがえし,不意打ち辺りが候補になると思います.
あなをほるとダイビングはターン稼ぎもできますが,ドヒドイデのトーチカを確実に受けるであろう点には注意が必要です.
しっぺがえしを採用する場合には,特性をテクニシャンにすると先制しっぺの威力が上がります.
個人的には,たこがために後出ししてきたゴーストタイプに対し,次のターンで威力の上がった地団駄を撃てるのは面白そうだと思ってます.
ゴーストタイプを無視してもいいならビルドアップや挑発もありです.
役割対象
後出し:(その他耐久ポケモン)
対面:
ダメージ計算
与ダメージ(ドレインパンチ)
H252 バンギラス:208 ~ 252(100.4 ~ 121.7%)
B4 ドリュウズ:168 ~ 198(90.8 ~ 107.0%)
B4 サザンドラ:122 ~ 146(73.0 ~ 87.4%)
H4 Gヒヒダルマ:180 ~ 212(99.4 ~ 117.1%)
被ダメージ
A↑252 バンギラス ストーンエッジ:52 ~ 62(28.1 ~ 33.5%)
A252 ドリュウズ 地震:96 ~ 114(51.8 ~ 61.6%)
C252 サザンドラ 龍星群:130 ~ 154(70.2 ~ 83.2%)
A252 Gヒヒダルマ 氷麗落とし:126 ~ 148(68.1 ~ 80.0%)
動かし方
以下に具体的な対面で安定する行動を書きました.
体感的にですが,役割対象のポケモンも突っ張ってくることが多かったです.
基本的には対面を想定しています.後出しする場合は状態異常にならないように立ち回ってください.
対
基本的に補助技から入ってくる場合が多いので,初手は身代わりをして次のターンにたこがためをします.交代された場合にはこちらもサイクルを回してください.
身代わりで時間を稼ぎつつ,ドレインパンチで倒します.
ドヒドにはみずびたしを入れると,勝手にジリ貧になっていきます.
対
身代わりがトリトドンの熱湯を耐えないので,たこがためから入ります.その後の動き方は上と同じです.1発目で火傷を引くと後続への役割は厳しくなりますが,トドンを倒すことはできます.
対
HA振りには上を取れ,引いてくる場合も多いので,身代わりから入るのが安定します.
対
ドレインパンチで殴り合います.怯まないよう祈りましょう.
相性のいいポケモン
・ゴースト,飛行,フェアリーに強いポケモン
e.g.)
さいごに
S1で使用していたオトスパスですが,使用感は良かったにもかかわらずあまり使われていないポケモンなので個別で紹介しました.最初にHSオトスパスが思いついた時は,ポケモン神の加護に感謝しました.
耐久ポケモンやカビゴンなど,対処に困りがちなポケモンを安定して倒せるのがオトスパスの強みです.
格闘単タイプにはローブシンという強力なライバルがいます.単純なアタッカーとしては見劣りしがちですが,受け潰しとしてはオトスパスに軍配が上がると思います.
素早さや耐久,技構成は調整の余地も多く,この記事がオトスパスを使いたいトレーナーの助けに少しでもなれば幸いです.
最後にワンポイントアドバイス.たこがためを決める時は,「縊れ
最後まで読んでいただきありがとうございました.
【剣盾シングルS1】サイクル×積み〜アマガバンギトドンヒートオノスパス〜【最高43位/最終159位】
目次
はじめに
ガラル地方の皆さんこんにちは.今回は,ポケモン剣盾のシングルバトルS1で最高43位最終159位を達成したので,使用した構築を紹介したいと思います.
*12月28日時点
構築経緯
まず,今作に登場する中で一番好きなポケモンとして,バンギラスから構築を組み始めた.環境的にHA振りが多く,竜舞型への警戒が薄い気がしたので竜舞型にした.
次に,バンギラスと相性補完がよく,特性をミラーアーマー,持ち物をオボンの実にすることでミミッキュのダイホロウを受けきることができるアーマーガアを採用.
その後,受けに回ることが困難なヒヒダルマより速く一撃で倒せるポケモンとしてスカーフオノノクスを採用した.
また,シーズン中盤に流行っていた受けループを専用技たこがためで崩すことのできるオトスパスを採用した.
ここまで物理4体で相手のアーマーガアが非常に重かったので,剣盾環境で貴重な炎・電気打点として火ロトムを採用した.
最後に,アイアントに強そうかつ電気の一貫を切るためにヌオーを入れてパーティの原型が完成した.
3桁に乗った辺りから200位前後まで使用していたが,相手の水ロトムが重かったので,ヌオーを特性の呼び水で水タイプに強いトリトドンに代えて最終的なパーティが完成した.
サイクル寄りの構築のため,ダイマックス前提のポケモンは採用せず,全員が臨機応変に立ち回れる構築を意識した.
個別紹介
バンギラス@ラムの実
特性:砂起こし
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:175-186-131-×-120-124
技構成:ロックブラスト/噛み砕く/瓦割り/竜の舞
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
USUMで初めてレート2000に連れてってもらった時からお気に入りのポケモンで,パーティの軸として採用した.強さは正義.
自分は元々,バンギラスは耐久振りフルアタ信者だったが,HA振りの弱点保険バンギラスが溢れている環境で竜舞型が刺さっていると感じたので採用した.竜舞後にアイアントやエルフーンは抜いといた方がいいかと思い陽気最速で採用したが,火力不足は感じなかった.しかし,竜舞1回でエースバーンやインテレオンを抜けない点には注意が必要.
耐久に振っていない関係上それほど硬い訳ではないので,竜舞するためのHP管理はしっかりしないといけない.それでも砂下の特殊技なら一致弱点ダイマックス技も耐える化け物ではある.
あくびや鬼火が非常に煩わしいのでラムの実を持たせている.HBカバルドンに対してA+1ダイアークで確2を取れるので,対面したら竜舞から入っていた.
弱点保険を警戒されるためか,弱点技なら確2を取れる場面で甘えた技を撃たれることもあり,体力を温存したまま竜舞を積めることも多かった.ダイマックスによって岩技の命中不安も解消できるので,安定感もあり非常に強かった.
岩技はストーンエッジと選択だが,ダイマックス後は同威力であること,襷や身代わりを貫通できることを考慮してロックブラストにしている.
壁貼り対策のために瓦割りを採用しているが,終盤は壁展開をあまり見なくなったのでこの枠は要検討.入れ替え候補は馬鹿力や地震,炎のパンチ,アイアンヘッドあたり.
アーマーガア@オボンの実
特性:ミラーアーマー
性格:わんぱく
努力値:H252 B252 D4
実数値:205-107-172-×-106-87
技構成:アイアンヘッド/ボディプレス/鉄壁/羽休め
調整
H:極振り
B:極振り
D:余り
体感選出率1位.後出しからミミッキュに勝てるポケモンとして採用した.ミミッキュの剣舞時に後出しして鉄壁を積むことで,相手のダイホロウをこちらはダイマックスせずに受けきることができる.ただし,ミミッキュが珠意地っ張りだと受からない,シーズン中に1度だけ遭遇した.
現環境では対策必須のポケモンでありどのパーティにもほぼ確実に対策枠が入っているが,それでも強かったし特に動きづらさは感じなかった.誰かがダイジェッター型を開拓してくれたおかげかもしれない.
鉄壁を一度積むことで多くの物理アタッカーを受けきることができる.しかもボディプレスの火力まで上がるのが単純だが強力.また,特殊耐久も脆くはないため,不一致の弱点技程度であれば1発耐えることができる.
ミラーのS振りチキンレースに巻き込まれるのが嫌なので,初めからミラーは捨ててSに振努力値は割かず,挑発も覚えさせていない.この構築でのアーマーガアの最も重要な役割は,ミミッキュを受けることだということを忘れてはいけない.呪いミミッキュがまだそこまで多くないのは助かった.
略し方はアマガ派.何かとアーマードコアとの関連性が話題となるポケモン.好きなアーマードコアのセリフはACfAに登場するオールドキングの「殺してるんだ,殺されもするさ」.
トリトドン@ウイの実
特性:呼び水
性格:図太い
努力値:H212 B252 D44
実数値:213-×-132-112-108-59
技構成:熱湯/大地の力/溶ける/自己再生
調整
B:極振り
D:余り
200位くらいまではこの枠にヌオーを採用していたが,水ロトムが重かったためトリトドンに変更した.アーマーガアとの相性補完が優秀で,18タイプ中14タイプを半減以下にできるので,この2匹でサイクルを回すことが多かった.ウオノラゴンやパッチラゴンに強いのも嬉しい.
環境的に物理ポケモンが多く,特殊方面は水ポケモンを受ける程度で十分だったのでHB振りを基準に少し調整した.使用感はとても良く,最後に採用したポケモンだったが本構築のMVPと言えるくらい強かった.
トリトドンを使う上で重要なのは,草技を撃つポケモンを把握することだと思う.一見有理対面だが草技を持っているかもしれないのは,ギャラドス・ジュラルドン・ガマゲロゲなど.パーティ全体でそこさえケアできればかなり動かしやすいはず.
素の耐久はそこまで高くないが,有利対面で溶けるを積むことで,後出ししてくる物理アタッカーに対して受けが成立する.溶けるはあまり考慮されないのか,一度積むことで突破できなくなるような選出をされることも多かった.熱湯の火傷に頼らなくてよくなる点も優秀.
大地の力はあくびやクリアスモッグなどと選択.大地の力にすると,ダイアースのD上昇を利用することで一応特殊アタッカーにも対応できる.
ヒートロトム@突撃チョッキ
特性:浮遊
性格:控えめ
努力値:H252 B4 C252
実数値:157-×-128-172-127-106
技構成:10万ボルト/オーバーヒート/悪の波動/ボルトチェンジ
調整
H:極振り
B:余り
C:極振り
アーマーガアが重かったので採用した.
パーティにこだわり持ちが2匹いるのが嫌だったので,なんとなく突撃チョッキを持たせたら思いの外トゲキッスに強くなったので正解だった.あまり見なかったが他で重めなジュラルドンにも強いはず.雑にHC振りにしてしまったが,もっといい調整はあったと思う.
優秀な耐性やチョッキを活かして繰り出し,ボルトチェンジでサイクルを回したりオーバーヒートで崩すのが仕事.電気無効枠が見えている場合には一貫性の高い技を撃つことを意識していた.
相手パーティにアーマーガアがいた場合,こいつが落ちるときつくなるので大事にしなければいけない.アーマーガアがボディプレスを持っていた場合,無限に繰り出せる訳ではないので注意が必要.
悪の波動の枠は色々候補はあるが,ダイアークのDダウンが優秀で受けループのヌオーを(相手の振り方次第で)崩しに行けるため,この技構成に落ち着いた.
オノノクス@こだわりスカーフ
特性:型破り
性格:陽気
努力値:A252 B4 S252
実数値:151-199-111-×-90-163
技構成:ダブルチョップ/インファイト/アイアンテール/ハサミギロチン
調整
A:極振り
B:余り
S:極振り
初手とんぼがえりしてたら世の中なんとかなると思ってるスカーフヒヒダルマのケツに中指を突き立てるために採用した.ダイマックス時にミミッキュを確実に抜くために陽気最速.
選出時はほとんど初手に出して奇襲を仕掛けていた.特にヒヒダルマを見たら初手に投げてインファイトをしていた.オノノクスにダイマックスを切ると,ダイナックルやダイスチルで能力上昇して,ダイマックスが終わったらスカーフを活かして抜いていけるので割と使いやすかった.
アイアンテールは対フェアリー用,型破りでミミッキュの化けの皮を貫通できるのと,ドラゴン技でこだわってしまってもダイマックスで解除してダイスチルを撃てるのがえらい.
ハサミギロチンはダイアタックにした時のSダウンが優秀だから採用しているのであって,決して脳死ギロチンするためではない.決して脳死ギロチンするためではないが,仕方なく断頭台に立ってもらうことはある.ドリュウズと違ってアーマーガアに3発撃てるので確率的には有利だが,あくまで最終手段であって一撃技をあてにした選出は弱いからやめた方がいい.結構ロトムが居座ってくるので,一撃技が嫌いなら地震にするのがいいと思う.
ドラパルトやウオノラゴンの襷,サザンドラの身代わりを貫通して倒すためにダブルチョップにしているが火力がなさすぎて悲しくなる.そもそも襷ドラパルトなんてものが存在するのかも謎だが逆鱗は撃ちたくないし,ドラゴンクローよりはまだましな気がする.ドラゴンアローください顎に付いてる牙飛ばせます.
ダブルチョップは威力40×2命中90の接触技なのに対し,ドラゴンアローは威力50×2命中100の上に非接触技,違和感しかない.
USUMでは僕が使いこなせなかったせいで色厳選までした個体がダンゴロ狩り専用になっていたが,今作では活躍させてあげられてよかった.
オトスパス@食べ残し
特性:柔軟
性格:意地っ張り
努力値:H236 A44 S228
実数値:185-158-110-×-100-91
技構成:ドレインパンチ/たこがため/身代わり/みずびたし
調整
H:4n+1,タイプ一致イカサマを身代わりが15/16耐え,ヌオーのC無振り熱湯を身代わりが15/16耐え
S:無振り70族抜き
耐久ポケモンを落とすための枠で,このパーティで一番イージーウィンを拾える.おそらく選出率は最下位だが,たこがためという唯一無二の技を持っていて,役割対象に対して強烈なアドバンテージを取れるので信頼はしている.
アーマーガアとサニーゴ以外の耐久ポケモンにはほぼ勝つことができる.アーマーガアとサニーゴは立ち回り次第.ちなみにたこがためはミラーアーマーで反射されないのでビビらなくて大丈夫.
ブラッキーやアーマーガアを抜いて上から身代わりを張りたかったので,Sにかなり努力値を割いている.素早さ調整において,アーマーガア周辺は低速帯での激戦区になっているが,この調整で不便を感じたことはなかった.
最低限のAはあるため,バンギラスやドリュウズ,サザンドラなどの格闘弱点ポケモンには対面から殴り勝つことができる.
身代わりは,相手の補助技すかしやたこがためのターン稼ぎに使用する.身代わりを読まれたことはおそらく一度もなかった.
みずびたしは,ゴーストタイプにたこがためをしたり,一致技の火力を下げたり,ドレインパンチを等倍にするために使っていた.後出しされやすいゴーストタイプに使う場合に読みが絡んでしまうのが難点だが,使用感は良かった.みずびたしを受けたドヒドイデが黒いヘドロでダメージを受ける様は実に愉快.ギルガルドがフォルムチェンジでみずびたしが解除される謎仕様はやめてほしい.
耐久ポケモンにたこがためが決まった時は思わず小躍りしてしまうほど気持ちがいい.好きすぎて野生色厳選までしてしまった.
このポケモンのもう少し詳しい運用方法に関しては,たぶん育成論を書きます.
書きました.(1/31)
選出と立ち回り
基本選出
++(ororor)
相手に合わせて臨機応変に選出することを心がけていたが,おそらくこの選出が最も多かったと思う.サイクルを回しつつ,頃合いを見てバンギラスで竜舞を積むのが主な勝ちルート.
残りの1枠には,相手パーティに水ロトムがいたらトリトドン,アーマーガアがいたら火ロトム,上から殴りたい時にはオノノクスを選出すると良い.耐久ポケモンが2匹以上いる場合にはオトスパスの選出も視野に入れる.
対壁展開
@2
現環境でよく見るのはオーロンゲとドラパルトだが,どちらの場合もバンギラスで初手竜舞.その後,オーロンゲには瓦割り→ダイロック,ドラパルトには噛み砕くorもう1竜舞.
対カバ展開
(or)@2
初手に出て来やすいカバルドンに対して,バンギラスで積むかオトスパスでたこがためをするかは相手パーティを見て選択する.オトスパスが吹き飛ばされた場合でも,相手はステータスが下がっているため後続で突破しやすくできる.
対ヒヒダルマ入り
@2
十中八九ヒヒダルマは初手に出てくるので,スカーフオノノクスのインファイトを合わせていく.交代されても,ヒヒダルマ自体がサイクルに参加させづらいため,こちらに有利な展開に持ち込めるはず.
対受けループ
@2
オトスパスのたこがためで相手の耐久ポケモンを逃さず狩っていく.オトスパス対策にニンフィアやドラパルト等が出てくるので,そこに強いアーマーガアや火ロトムは選出したい.火ロトムのダイアークでヌオーから崩すルートも覚えておくと良い.どうにもならなければギロチン連打という処理ルートも覚えておくと良い.
重いポケモンやパーティ
終盤あまり見なくなったがたぶん重い.いても選出されなかったのでよくわからないが,雷の牙とであいがしらを両方採用していたらかなり厳しい.どちらかがない場合が多いので,アーマーガアとトリトドンで回して様子見するのが良いと思う.
たぶん重いpart2.あまり見なかったのでよくわからない.アーマーガアやトリトドンが積めればいいが,トリル展開だと結構きついと思う.火炎玉の入手が困難で良かった,ボールガイに感謝.
ドラパルト
重いというか選出段階で型の見極めが困難でなにかしらの仕事はされてしまう.それぞれの型に対応できるポケモンはいるので,1回の行動でできるだけ型を推測し,被害を最小限にすることが重要だと思う.初手ダイマックスされるのが一番きつい.
さいごに
剣盾での成績なのでUSUMのレートとはまた別物ですが,過去の自分と比較してもかなり良い順位を達成できて良かったです.僕が急激に成長したか構築が環境に刺さってたかですね,たぶん後者です.レート2000でやめていた僕が2桁乗った後も少し潜ったことだけは成長だと思います.この構築を使い始めてから安定して順位を上げられたので,結構いい構築なんじゃないかと個人的には思ってます.
最高順位以外のスクショを消してしまったため,正確な勝率がわからなくなってしまったのは後悔してます.
サイクル・積み・崩しの要素をバランスよく取り込めたのが本構築の1番の強みだと思います.自分はUSUM時代から一貫して,ポテンシャルの高いポケモンを流行とずれた型で使うのが最強だと考えているのですが,今期はうまくハマってくれて良かったです.
たぶんこの構築を見た時に目を引くのはオトスパスだろうと思いますが,耐久ポケモンに難儀している方は使ってみると面白いかもしれません.
最後になりますが,ここまで読んでいただきありがとうございました.
質問等はTwitter:@CuSith_pokeまでお願いします.